
2025年の終わりに、静かなオフィスで考える。「AIと共鳴するエンジニア」の新しい姿。
師走の喧騒の中で
カレンダーも残すところあと数枚。今週で仕事納めという方も多いのではないでしょうか。
街が慌ただしくなる一方で、私は少しだけ早めに、この激動の2025年を振り返る時間を取っています。
IT業界の経営者として、これほどまでに「技術の進歩」と「人間の役割」について自問自答した1年はありませんでした。
2025年、私たちは「魔法」を手に入れた
昨年末、私たちはまだAIを「効率化のツール」として見ていました。しかし、この1年でそれは「自律的なパートナー」へと姿を変えました。
コードが自動で生成され、バグが瞬時に検知され、ドキュメントが勝手に組み上がる。
かつて数ヶ月を要したプロジェクトが数週間で形になるこの状況は、エンジニアにとっての「魔法」を手に入れたようなものです。しかし、魔法が日常になった時、私たちは改めて突きつけられました。
「手段」がゼロになった時、自分には何が残るのか? という問いです。
エンジニアは「実装者」から「オーケストレーター」へ
私が今週、社内のエンジニアたちと話していて確信したのは、AIはエンジニアを代替するのではなく、その「定義」を拡張したということです。
これからのエンジニアは、単なる「コードの書き手(Implementer)」ではありません。AIという膨大な知性を指揮し、複雑な社会課題を解くための「オーケストレーター(指揮者)」へと進化していきます。
AIが担うのは「最適解」:既存の知識から導き出される正解。
人間が担うのは「納得解」:ユーザーの感情や、ビジネスの文脈を汲み取った、血の通った決断。
この二つが重なり合う場所にしか、本当の意味での「良いプロダクト」は生まれません。2026年は、この「AIとの共鳴」をどれだけ深く行えるかが、私たちの勝負どころになると確信しています。
来年への助走
今週を終えると、少しの間だけシステムも(そして私たちの脳も)休息に入ります。
でも、その静寂の中でこそ、新しいアイデアの芽が育つものです。
効率化はAIに任せましょう。その分、私たちは「何のためにそれを作るのか」という、もっとも人間らしく、もっともワクワクする問いに時間を使いませんか。
2025年、共に戦ってくれたチームのみんな、そして私たちを支えてくださった皆様。
まだ少し早いですが、本年も本当にありがとうございました。
この週末、皆様が少しでもデバイスを置いて、大切な人と、あるいは自分自身と、穏やかな時間を過ごせることを願っています。
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